沿革・歴史

基礎工学研究科の改組とさらなる発展

世界を先導する我が国独自の創造的基礎研究や先端技術の開発には、従来の学問領域の研究の一層の深化とともに、既存の学問領域の枠を越えた異分野間の交流による研究の複合化・統合化を図る複合学際的アプローチが不可欠と考えられます。

 

大阪大学大学院基礎工学研究科は、その基礎となる学部である基礎工学部が昭和36年に発足した後、昭和39年に数理系、物理系、化学系の3専攻により創設され、さらに平成8、9年度に大学院重点化の改組が実施されて物理系、化学系、システム人間系、情報数理系の4系専攻に再編されました。基礎工学部及び基礎工学研究科創設の理念は「科学と技術の融合による科学技術の根本的な開発」であり、「科学と技術の融合」の基本理念に基づき、数学、物理学、化学、生物学などの基礎科学と先端技術の両者の関係する教育・研究環境を整えることにより、科学と技術をつなぐ分野を研究対象とする全国唯一の学部・研究科として教育研究を展開し、多くの研究成果をあげるとともに、理学と工学双方の視点を備えた研究者、技術者を多数育成し、学界、産業界に貢献してきました。また、平成14年度には、情報数理系専攻とシステム人間系専攻の一部がそれぞれ新しく創設された情報科学研究科、生命機能研究科へ移り、新たな教育研究分野の中核を占めています。

 

このような流れの中で、平成15年度に、基礎工学研究科の21世紀における新たな発展をめざすための改組が行われました。この基礎工学研究科の改組では、その教育研究領域を従来取り組んできた理学と工学の学際領域だけでなく、人文社会系まで含めたより幅広い学際領域に拡張することにより、大阪大学全体を更に活性化して新しい科学技術や新学問領域を創り出すことをめざしています。具体的には、基礎工学研究科は「物理と化学の融合を特徴とする物質創成専攻」「機械科学と生物工学との融合を特徴とする機能創成専攻」「ハードウェアからアルゴリズムまでを一体化し文理融合も視野に入れることを特徴とするシステム創成専攻」の3専攻に再編され、基盤専門教育と専攻横断的な学際専門教育を組み合わせた新たなカリキュラムの導入を行いました。このような教育研究組織を構築することにより、基礎科学に根ざした先端学際領域の研究を行い、新しい科学・技術の発展をめざすとともに、専門性と学際性に富み国際的に活躍することができる人材の教育・育成をめざします。

研究科(学部)の沿革

昭和36年4月1日 機械工学、合成化学、電気工学の3学科と共通講座(数理)を設置して基礎工学部が発足。
昭和37年4月1日 制御工学、材料工学の2学科を設置。
昭和38年4月1日 化学工学科を設置。
昭和39年4月1日 大学院基礎工学研究科を設置、数理系、物理系、化学系の3専攻を置き、各専攻には、各学科に対応する専門分野を設けた。
昭和42年4月1日 生物工学科を設置。
昭和45年4月1日 情報工学科を設置。
昭和46年4月1日 材料工学科は、物性物理工学科に改称。
昭和49年4月11日 附属超高圧実験施設設置。
昭和54年4月1日 附属極限微細ビーム加工実験施設設置。
昭和56年4月1日 附属太陽光エネルギー化学変換実験施設設置。
昭和61年4月1日 附属超高圧実験施設と附属極限微細ビーム加工実験施設は学内共同教育研究施設「極限物質研究センター」に統合吸収。
平成3年4月12日 附属太陽光エネルギー化学変換実験施設は、学内共同教育研究施設「有機光工学研究センター」に統合吸収。
平成4年4月1日 制御工学科は、システム工学科に改称。
平成8年5月11日 大学院重点化に伴う基礎工学研究科の改組により、従来の化学系と数理系が化学系と情報数理系の2専攻に再編され、それぞれ大学院専任講座が設置されると共に、学部の合成化学科と化学工学科が化学応用科学科に、情報工学科と共通講座が情報科学科に再編された。
平成8年5月11日 極限物質研究センターは、10年時限到来により平成8年3月31日に廃止になり、極限科学研究センターに転換された。
平成9年4月1日 大学院重点化に伴う基礎工学研究科の改組により、従来の物理系専攻を物理系とシステム人間系の2専攻に再編し、それぞれ大学院専任講座を設置し、学部の電気工学科と物性物理工学科が電子物理科学科に、機械工学科、システム工学科、生物工学科がシステム科学科に再編された。
平成13年4月1日 有機光工学研究センターは、10年時限到来により平成13年3月31日に廃止になり、太陽エネルギー化学研究センターに転換された。
平成14年4月1日 新研究科(情報科学研究科・生命機能研究科)の設置に伴い、計算機科学、ソフトウェア科学両分野は情報科学研究科へ、生物工学分野の一部は生命機能研究科へ移行し、数理科学分野及び生物工学分野の一部は、システム人間系専攻に再編され、基礎工学研究科は3専攻8分野となった。
平成15年4月1日 基礎工学研究科の改組により、物理系、化学系、システム人間系は物質創成、機能創成、システム創成の3専攻に再編された。
平成16年4月1日 国立大学法人大阪大学へ移行
平成18年4月1日 極限科学研究センターは、10年時限到来により平成18年3月31日に廃止になり、極限量子科学研究センターに転換された。
平成26年4月1日 大学院基礎工学研究科の附属として極限科学センターと未来研究推進センターを設置。
平成28年4月1日  大学院基礎工学研究科の附属としてスピントロニクス学術連携研究教育センターを設置。
平成29年4月1日   大学院基礎工学研究科の附属として産学連携センターを設置。

建設当時の様子

第1期工事竣工第1期工事竣工

第2期工事竣工第2期工事竣工

第3期工事竣工第3期工事竣工

第4期工事竣工第4期工事竣工

第5期工事竣工第5期工事竣工

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施設内の様子

半導体プラズマ実験装置半導体プラズマ実験装置

数理教室の一部数理教室の一部

正田教授最終講義正田教授最終講義

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学校の風景

いちょう祭りいちょう祭り

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歴代学部長/研究科長

赤堀四郎 (昭和36. 4~昭和37. 3) (事務取扱)
正田建次郎 (昭和37. 4~昭和40. 3)
植松時雄 (昭和40. 4~昭和44. 3)
伊藤順吉 (昭和44. 4~昭和44. 7) (事務取扱) 
櫻井良文 (昭和44. 7~昭和47. 3) (事務取扱)
永宮健夫 (昭和47. 4~昭和49. 3)
牧本利夫 (昭和49. 4~昭和53. 3)
寺西士一郎 (昭和53. 4~昭和57. 3)
藤澤俊男 (昭和57. 4~昭和61. 3)
片山 俊 (昭和61. 4~昭和63. 3)
福岡秀和 (昭和63. 4~平成 2. 3)
嵩 忠雄 (平成 2. 4~平成 4. 3)
 

辻 三郎

(平成 4. 4~平成 6. 3)

畑田耕一

(平成 6. 4~平成 8. 3)

吉川孝雄

(平成 8. 4~平成10. 3)

宮原秀夫

(平成10. 4~平成12. 3)

冷水佐壽

(平成12. 4~平成14. 3)

岡田 正

(平成14. 4~平成15. 3)

鈴木 直

(平成15. 4~平成15. 9)

西田正吾

(平成15.10~平成19. 8)

戸部義人

(平成19. 8~平成23.8)

岡村康行

(平成23.8~平成25.8)

河原源太

(平成25.8~平成29.3)

狩野裕

(平成29.4~)