メッセージ

大学院基礎工学研究科・基礎工学部の目指していること

学部長、研究科長 20世紀から21世紀の現在に至るまで科学技術は飛躍的に発展し続け、私たちの生活は一変しました。それらを支えたのが、基礎的な学問の発展および体系化、そして、それらをモノづくりへ結び付けたテクノロジーにあったと言えましょう。
私たちが、21世紀、そして22世紀においても科学技術の発展をけん引していくためには、基礎学理のそれぞれを深化させることに加えて、それらが連携・融合しより高い段階に昇華させることによって、新しい学問の体系や応用領域を創造することが不可欠だと考えています。さらには、それらが真の文化の創造・発展に寄与するためには、文科系学問の成果を取り入れることも重要でありましょう。ビジネスチャンスもそういった箇所に多く存在するものと思われます。
 基礎工学部は、昭和36 年(1961年)に理学と工学の双方を兼ね備えた人材育成とそれらの融合研究を推進するために創設されました。大学院基礎工学研究科の設置はその三年後になります。私たちは、理学と工学が同居する理工学とは異なり、両者を融合させること、融合させて新しい研究分野を生み出すことに腐心してきました。創設から50余年を経て、その理念は大きな花を咲かせ、大阪大学は、原理原則を重視する理学から、学理と融合の基礎工学、そして、モノづくりの工学まで、連続した理工系学問の教育研究組織を有する極めて特徴的な総合大学になりました。くわえて、基礎工学は、生命科学との連携を実現するバイオエンジニアリングや医学数学、社会科学との融合分野である金融保険、人間科学と理工学を必要とする総合的な学問分野であるロボティックスなど、大きな広がりを見せています。
 基礎工学部は4学科10コースからなり、基礎科目(数学、物理、化学、生物、情報)に関する充実した教育を行うとともに、配属されたコースにおける専門教育を実施します。同時に、既成の学問分野の枠にとらわれない柔軟な思考力を育成します。大学院では、学部で培った専門性をさらに深めること、そして、隣接他分野との融合研究・学際研究を実践することを目指します。基礎工学部・同研究科は、確固たる専門性に立脚した学際融合研究の実践を通して、学術の発展と真の文化の創造に貢献すること、そして、理学と工学の双方の視点を備えることで、より広い分野の研究開発にも果敢に取り組むことができる研究者・技術者を育成していきます。

 

基礎工学研究科長・基礎工学部長

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